最近はまった本です。
現生人類がアフリカを出て世界に広まったことを最新のDNA解釈から
証明しているのですが、まさに壮大なドラマのように描かれています。
スティーブン・オッペンハイマー『人類の足跡10万年全史』
http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E8%B6%B3%E8%B7%A110%E4%B8%87%E5%B9%B4%E5%85%A8%E5%8F%B2-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3-%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC/dp/4794216254
学術書ではないので、とても平易な文章で書かれています。
以下ネタバレです。
人類は8万5千年ほど前にアフリカから出て、世界に広まった。それはDNAをたどれば、
1回きりで、すべての人間は、そのときの一人の女性(仮にイブ)から分かれ出たといえる
ようです。まあ聖書の人物名にたとえてあるので、キリシタンでない自分にはあまりなじみ
がないんですが、日本風に言えばイザナミかアマテラスオオミカミでしょうか。
よくいうミトコンドリア・イブの話ですね。そうです、ベースはDNA系統樹の解釈です。
そのときの150名ほどの群れ?が拡散したそうです。この日記のタイトルは、出エジプト記
をもじったんですが、シナイ半島ではなく、ソマリア>イエメンの方だったと推定しています。
氷河期の海岸線とエチオピアより上のサハラ砂漠を考えれば、それは説得力がありますね。
その間にもネアンデルタール人や原人と併存していたりしたようです。でも淘汰され、戦争
なんでしょうかね?でもって今の人間だけが残ったとされています。
いつごろどこからどこへ移動したかなどを氷河期の海岸線や、遺跡などから解釈を加えて
います。
少なくとも1996~97年くらいに世界史を高校で教えていた頃はこのような話ではない感じ
でしたね。遺伝人類学とDNAの研究が飛躍的に進んでいるので、現段階ではこのような、
研究成果があるということです。
ちなみに、DNAは何かとかになりますが、、、このへんは皆さんご存じですよね。
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