今日は大阪の大学院の講義第2回目だった。講義WEBプロデュースを持ってから3年になる。
1994年~現在までのWEBサイトの形態、流行したネットビジネス、ビジネスWEBサイトとCGMなどを扱ってきた。
その上でこれまでウェブマックスでプロデュースした600サイトを類型化して、分類毎に紹介するものだった。
今年はこれをやめてWEB2.0的といわれるサービスからいきなり入ろうとした。しかし、 そもそもWEB2.0という概念自体理解されているものではなく、昨年は流行語の1つにもなったというのだが、 聞いたことがないという学生が大半だったのだ。
これまでは、WEB2.0という言葉は聞いているが、何かわからないので教えて欲しいというものが多かった。実際そういう学生は、 既にDreamweaverなどでWEBを作った経験があるものだった。それが、聞いたこともないという人が増加する結果になっていたのだ。 もちろんDreamweaverなどでWEBを作った経験もなくなっていた。
これはWEB2.0的サービスが広く普及した結果といえなくもない。特にCGMの発達が直接の原因になっているかもしれない。しかし、 同時にWEB制作への関心が薄れているような気がした。
今日の講義にも関連するが、98年ごろには個人で情報を発信しようとしてもCGIレスキューでCGIをダウンロードして、 自分でFTPして、パーミッション設定して、動かしてみる必要があった。情報を発信したいだけなのに、 プログラミングやサーバーの知識が必要だったのだ。それが今はどうだろう。全くの初心者でも数分でブログを開設し、情報を発信できるのだ。 こうなると作成することに関心がいきにくいのは当然だろう。
社内ではDreamwever至上主義で「WEBは作成が目的」の概念を変えるのに2年もかかったのだが、 今度はデザインやプログラムというような技術に興味が薄くなってしまったようだ。だが、これが「WEBは情報発信が目的」 という概念が強くなって情報発信していればいいのだが。
今日の結論でもあったが、CGMがWEB全体を牽引している部分もあるような気がしている。
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