今日は福知山の京都創成大学の講義だった。ネットショップ講座を担当して2年になる。
ITというか情報リテラシー(デジタルデバイドという表現が数年前に流行ったような気がするが)は地域格差が激しいと言われているが、
まさにこの講座を担当しているとそれを強く感じざるを得ない。
20代の多くが利用しているSNSのmixiは昨年は10数人の受講者1人か2人しかやっていなかったが、今年も同じ割合だった。 このように同じ大学生でも京都や東京の大学生では情報リテラシー格差が大きい。
そこでこの講義はmixi上のコミュで講義ノートを記述して、課題の提出も、講義の感想もmixiに書き込むようにしている。 もちろんmixiだけではなく、blogもgmailも、 WEB2.0と言われるツールなどは使いこなせるようにしないとネットショップの運営など到底出来ない。なので、 これらのツールに親しんでもらいながら講義は進めている。
今日は自分で作ってみたいネットショップを決定して、それに類する参考サイトを、独自ドメインサイト、 楽天やヤフーなどのモール型サイトから3つづつ探すことをしてもらった。また企画書を書いてもらうと思い、 サイトマップと競合分析を手始めに書いてもらうことにした。さすがにmixiなどでは足りないので、google doc &スプレッドシートを使って書いてもらった。全員のレポートを私のサンプルとを共有設定し、 添削も赤字ですぐに入れられるようにした。こうすればかなり時間が短縮できる。なかなか便利なツールだった。
この作業を通じて、学生はネットショップに必要な条件を身をもって理解しつつあるようだ。たとえば、 学生が買いたいと思うサイトはほぼ数万点の商品数を持っている。数少ない商品数の店舗には見向きもしない。しかし、 自分で作れる範囲の商品数のサイトを探せというとなかなか見つからなくて苦労していた。これは、 零細サイトはまったく何も知らない状態で探すととても見つけにくいことを表している。 よほどのレアものがなければ零細サイトは対象外のようだった。しかし、自分で作れるのはそういう零細サイトになってしまう。 そのジレンマを感じてもらったようで、今日は収穫があったといえるだろう。
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