今日はかれこれ16時間ほど和菓子を作っています。
そして、ついに武家芋を完成させることができました!!
和菓子屋をはじめてから2年、ようやく念願の武家芋が誕生しました!
公家芋は、1個1個丁寧にむらなく焼き上げ、、きれいな六面体にするため、
端のはみ出した部分をきれいに丁寧に取り除いたお菓子です。
薩摩芋が登場した江戸時代のお公家さんは結構生活も大変だったと聞き、
この芋菓子でおなかいっぱいになるようにと作ったものです。
180度の温度でじっくり焼き上げた公家芋はほのかな芋の甘さを感じることが
できます。
そして、本日登場した武家芋。
武家の荒々しさを表現するために、焼き方に濃淡をつけ、端も切らずに残し、
大きさも戦場で食べやすい小さな一口サイズ。また色とりどりの旗指物や
鎧のおどしを表現するため、様々な味と色で作ってみたのが武家芋なのです。
200度の温度で、中の芋が少しカスタード状になるまで火をとおしたので、
公家芋より甘さを感じることができます。疲労がとれるよう甘さを強くしました。
これに武家の家紋の焼き印を入れる予定ですが、今回はまだできていません。
現在のところ、お味は7種類。
お抹茶味
宇治の老舗JR京都伊勢丹にもある丸久小山園のお抹茶「金輪」を贅沢に使い
きれいな抹茶色に仕上げました。
ほうじ茶味
丸久小山園のほうじ茶を用いた、ほうじ茶の香り豊かなお芋です。
紫芋味
沖縄産の紫芋を練り込んだ、色鮮やかなお芋です。
黒胡麻味
黒胡麻クリームを練り込んだ、ごまの甘さと香りが楽しめる甘いお芋です。
ピーナツ味
ピーナツの粉末を練り込んだ、ピーナツバターのようなお芋です。
ココア味
ココアを練り込んだ、ココアの香りを楽しみながら芋の甘さにココアの甘さが融合した
お芋です。
紅茶味
紅茶をたっぷり練り込み、乳の味からミルクティのように仕上がったお芋です。
公家芋味
公家芋と同じペーストを用いて、半分のサイズで作ったお芋です。
お芋は鳴門金時のいちばん甘いお芋を使っています。自然な甘さを少しでも出そうと、
鳴門金時の産地にもこだわっています。また信州~甲州北部でとられた国産寒天を
贅沢に使っています。
あとは時間コストとの戦いです。
1個150円のお菓子にしようとしています。
10個焼くのに、12分に時間を抑えなければなりません。
12分を切るまで繰り返して続けたら朝の5時になってしまいました!
しかし、これは最初の序の口。できれば18分で50個焼くのが目標です。
明日から和歌山の催事、催事中に18分50個の限界に挑戦したいと思います。
1週間和歌山の近鉄百貨店の催事に出店します。
しばらく連絡とりにくいですが、よろしくお願いします。
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